症例は、81歳の男性で、主訴は全身倦怠感と立位歩行困難です。ITPの既往があり、AAA術後、前立腺癌術後、でCOPD、ASO、高血圧、高脂血症のある方で、入院2〜3日前から歩きにくさを自覚していましたが、入院当日買い物に行き、店の前で倒れて立てなくなったため当院へ救急受診されました。来院時、発熱と血圧低下を認め、血液検査では、汎血球減少と軽度の腎障害、軽度の肝胆道系酵素の上昇を認めました。CTでは、脾腫が認められました。
討論では、発熱源の鑑別、汎血球減少症の鑑別を中心に議論が進められました。薬剤による副作用の検討も行い、H2RAに汎血球減少、ARBに無顆粒球症と血小板減少症の副作用があることがわかりました。
ベッドサイドに行き、皮疹や口腔内所見(口腔カンジダ症が見つかりました)爪所見、胸部聴診所見などを一緒に診ました。
その後、入院後の経過を検討し、終了しました。
午後は、今年度最後の研修管理委員会があり、2年目研修医の研修修了を認定しました。
最近は英語でカンファやってるんですか!素晴らしい!薬剤性の汎血球減少による日和見感染ということだったのでしょうか? by Kino
返信削除当院では、ときどき外人講師も来られるので、その時は英語でカンファレンスを行っています。
返信削除症例は、ご指摘のように考えていますが、実は最終診断がまだついておりません。薬剤は中止して、白血球はG-CSFで改善していますが、血小板減少は持続していて、他の診断も含めて検索中です。
コメントありがとうございました。