2009年7月31日金曜日

気腫性膀胱炎

 80代の男性。脊損から対麻痺になり、神経因性膀胱のため、長期尿道バルン留置中。褥瘡感染も繰り返している方です。本日、ERに発熱と血尿にて来院。腹部CTでは、膀胱内のエアーと気腫性膀胱炎を認めました。
 気腫性膀胱炎は、まれな尿路感染症で、高齢女性の糖尿病患者に多いとされていますが、尿道バルン留置の方にも起こります。下腹部痛を訴えることが多いとのことですが、この方は対麻痺のため、症状がありませんでした。起炎菌は、大腸菌と肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)が多いとされており、一般的には抗生剤治療でよくなりますが、なかには外科的切除が必要となる症例もあるとのこと。

 今日は、夜、京都GIMカンファレンスもあり、なかなか勉強になる一日でした。

2009年7月29日水曜日

高校生一日医師体験と新型インフルエンザ

 今日は、高校生が一日医師体験があり、1〜2年生6名が(全員女子高校生でした)来院されました。
 午前中、医師の業務について回ったあと、午後は病院の各部署の見学をしました。
 夕方、短時間でしたが懇談の時間を持って、いろいろな質問に答えさせていただきました。
 夜は夜診のため、近くの太子道診療所へ行きました。
 夜診は、結構たくさんの患者さんが来院され、21時近くまでかかりました。
 新型インフルエンザも発生しているようで、近くの高校では学級閉鎖になっているとのこと。本日も一名来院され、迅速検査でインフルエンザAを確認しました。
 当院では、新型インフルエンザ対応手順が作成され、配布されています。しっかり読んでおかないと。
 夜診後のカンファレンスを終えて家に着いたのは11時でした。は〜。

2009年7月28日火曜日

何でもない火曜日

 朝、ERカンファレンスのあと、医局ミーティングがあり、病棟師長と倫理委員会の検討症例について話し合い、病棟の指示だし。
 昼は医局の図書館で文献検索。
 午後、学生さんと面談をして、家庭医後期研修医のためのMCQ試験問題の解答編を作成し、夕方、家庭医後期研修医との振り返りと輪読会。
 その後、家に帰るともう8時。
 う〜ん、今日は早く寝る!

2009年7月27日月曜日

突然の心嚢水


 午前中、研修医の回診をし、昼は恒例の新患カンファレンス。
 午後、病棟の指示だしやら書類書きをして、さて、帰ろうかと思ったとき、ふと、研修医の受け持ち症例のCTが気になって電子カルテを見てみると、なんと、心嚢水がたっぷりたまっているではないですか!
 それから、研修医とともに、循環器医へコンサルトし、家族と面談し、中心静脈カテーテルを挿入して造影CTを取り直し、とりあえず急性大動脈解離の可能性は低いと判断し、家族に再度説明し、明日の指示を出して、ふーっと一息つくと、すでに10時をまわっていた!
 家に帰り着いたのは、11時過ぎで、もう家族はみんな眠りについており、HANA(めす犬)だけがしっぽを振って出迎えてくれた。
 あー疲れた・・・

2009年7月25日土曜日

外部講師のカンファレンスと研修医採用試験

 土曜日は地下鉄の時刻表が休日ダイヤになるので、少しいつもと勝手が違い、すんでの所で乗り遅れてしまったので、朝のERカンファレンスには遅刻してしまいましたが、すでに後期研修医のN医師と研修医諸君が議論を盛り上げているところでした。
 今日も外部講師のケースカンファレンスとBedside teaching がありました。
 症例は、64才のネフローゼ症候群の患者さんと、74才の原因不明の肝炎の患者さんでした。いずれも、鑑別診断が多岐にわたり、それぞれに検討を加えて、勉強になりました。

 午後は、今年度第一回の研修医採用試験があり、受験生の面接をしました。

 夕方、知り合いの入院している病院へお見舞いに行き、帰りました。

2009年7月23日木曜日

当直あけで午後は休み


 その後の当直は、一転して落ち着き、2時から7時までコールが全くありませんでした。
 早朝に、コールがあり、処方切れの対応をし、入院となった患者さんの回診をし、8時からERカンファレンスをして、その後医局ミーティング。
 午前中、研修医の受け持ち患者さんの回診をし、昼はランチョンで新入患者カンファレンスをしました。
 当直あけは午後の半日休みが保証されているので、お休みしました。
 思った以上に眠れたので、思い切って何年かぶりに映画を見に行きました。
 いや〜、やっぱり映画館で見る映画はいいですね。最近の映画館はゆったりとしていて、音も身体に響くほどで、何より大画面でみる映画は迫力が違います。
 思った以上にリフレッシュになったので、せめて月に1回くらいは映画を見に行きたいなあと思いました。

2009年7月22日水曜日

日食と当直

 今日は、日本でも日食が見られました。
 京都では、あいにくの天気で分厚い雲が覆っていましたが、雲の間から肉眼でもはっきりと日食が見られました。(日食めがねを購入し忘れてどうしようかと思っていましたが、ラッキーでした)
 夕方から雨が降ったせいか、夜診はやや患者さんが少なめで早く終わりましたが、あいにくそのあと当直に当たっていたので、病院に居残りでした。
 夜9時から当直に入り、救急車が3台来て、不安定狭心症、急性膵炎の患者さんが入院となり、気管支喘息発作、高熱、気管支炎の患者さんが帰宅となり、吐血の患者さんは緊急内視鏡体制が無いのですみませんがお断りしました。この間に、入院患者さんの発熱や血圧低下、疼痛、点滴切れなどの対応をしたりしたので、かなり忙しい当直でした。

2009年7月20日月曜日

海の日

 今日は、連休の2日目です。土曜日は夜遅く帰ったので、日曜日はややぐったりと休養日していました。
 昨日休んだおかげで今日は少し元気が出て、ティアニー先生の診断入門を読みました。
(やっといまごろ!?)
 こんなふうにエレガントに診断できるとかっこいいですね。明日からまた頑張ろうという気になりました。
 本を読んでいると、1週間前から我が家に入り込んでいるネコの「クロ」がおなかの上に登ってきます。誰が許可したわけでもありませんが、
クロもいつの間にか我が家の一員になってしまいました。おかげで、犬(「ハナ」ちゃん)とネコを入れて、7人家族になってしまいました。
 結構生活費もかかるんですよね〜・・・
 

2009年7月18日土曜日

研修管理委員会と福井出張


 今日は、土曜公休の日でしたが、午後から病院へ行きました。
 13時30分から2年目研修医と面談し、それに続いて、今年度第1回の研修管理委員会がありました。
 研修管理委員会では、この間の研修プログラム見直しの報告や、各研修医の到達度評価、今後のスケジュールなどを確認しました。
 その後、福井へ出張。
 福井駅は広くきれいになっており、駅前は広場が整備されつつありましたが、路面電車はレトロな雰囲気を残していました。
 学生さんと面談などして、最終のサンダーバードで京都に戻り、家に着いたのは23時30分くらいでした。
 毎日なんやかやとありますなあ。

2009年7月16日木曜日

どしゃぶり解散

 衆議院の解散選挙が8月30日に行われることになるようです。
 自民党の元幹部が「どしゃぶりになって出て行く 雨宿り」みたいな解散だ、と言ったとのこと。言い得て妙、ですね。どしゃぶりになってから外に出て行く心境は、「あとは悪くなるだけ」「ずぶ濡れ覚悟」「やけくそ」みたいなところでしょうか。
 自民政権の崩壊が秒読み段階ではありますが、一方の民主党も、献金問題をはじめとしどんな政権を作るのかも腰砕けではっきりしない。
 選挙の結果によらず、医療の現場がどうなっていくのかは注意深い経過観察が必要ですが、ともあれ、国民の声を無視しては政治は成り立たないのだという原則を国民も政治家も体験することはとても重要なことだと思います。

2009年7月14日火曜日

救急OSCE

 朝、ERカンファレンス。
 病棟回診の後、後期研修医希望者の面談があり、午後は、救急OSCE。
 頭痛、胸痛、腹痛の患者対応ステーションと、採血および血管確保、中心静脈穿刺の手技ステーションを研修医7名が回りました。
 今年第一回の救急OSCEでしたが、1年目研修医たちはかなり健闘していたようです。
 全部終わったのは18時近かったのですが、振り返りまでみんな元気に頑張りました。
 この経験を明日からの診療に生かしてください。
 次回の救急OSCEは10月10日を予定しています。
 次回は、コミュニケーションOSCEとあわせて、「OSCEまつり」と銘打って、今日よりシビアに行われる予定です。
 シナリオも今日よりもっと凝った物を用意する予定ですので、しっかり研修を積んでくださいね。

2009年7月13日月曜日

Fitz-Hugh-Curtisと初期研修委員会


 先週の疲れを少し引きずりながら、今日からまた1週間が始まりました。
 月曜日はERカンファレンスがないので、少しゆっくり出勤しました。
 朝、病棟患者さんの指示だしをして、10時から研修医の回診。
 昼は、ランチョンで新患カンファレンス。研修医のM君がFitz-Hugh-Curtisの症例を呈示してくれました。
 午後、病棟業務や研修医のコンサルトに対応し、16時から初期研修委員会がありました。
 夜は、医報編集委員会がありました。実は、医報編集委員長なるものも兼任しているので、参加して、帰宅しました。

2009年7月11日土曜日

忙しい土曜日!!!

 昨日は帰るのが遅かったのだけれど、今日もやっぱり朝からERカンファレンス。肝心の当直していた研修医が患者対応で参加できず、残りの研修医と医学生さんとで症例の検討をしました。関節リウマチのある方で、発熱、関節痛を主訴に来られて入院となり、胸部レントゲンで右胸水が指摘されました。検討の結果、参加していた研修医が受け持つことになりました。
 病棟の受け持ち患者さんの回診のあと、10時30分から病院説明会に
参加された医学生さんと面談し、研修の説明をしたり、いろいろな質問に答えたり。
 午後は、京都民医連「研修シンポジウム」があり、司会および報告者として参加しました。
 前半、来年度からの研修プログラムの変更について、内科後期研修プログラムの変更の提案などがあり、後半、「京都民医連の研修を内から外から考える」と題して、パネルディスカッションをしました。4人のパネラーからそれぞれの研修を振り返っての研修評価および提言が行われ、有意義な議論ができました。
 そのあと、東山のSODOHで集中治療科長のI医師の結婚披露宴があり、タクシーで急いで駆けつけました。100名ほどの参加でおいしい料理をいただきながら楽しく余興もさせていただきました。あわただしく準備をしたりしていたので、ゆっくりと外の庭園などの風景を楽しめなかったのが心残りかな。でも、後期研修で当院を離れた人たちとも久しぶりに話ができて、よかったです。
 朝から晩まですんごく忙しい一日でした。終わってほっとしてます。。。

2009年7月10日金曜日

週末は結構大変


 朝、ERカンファレンスがあり、その後医局ミーティング。
 病棟の指示だしをして、看護学校の講義へ。呼吸器病学を担当していますが、本日が最後の講義でした。(また9月になれば「眼科」の講義をすることになっていますが・・・)結構分かりやすいと評判がよくて、実は支援にいっている吉祥院病院の病棟にも学生の頃僕の講義を受けたNrsがいたりして懐かしがったりしています。
 昼、上級医指導医会議を行い、来週行う予定の救急OSCEの打ち合わせ。
 午後、吉祥院病院へ行くと、受け持ち患者のadvanced gastric cancer の方の貧血が一気に進行しており、急いで輸血のオーダーをしたり、大変でした。
 夕方、また中央病院へ戻り、院長と懇談、その後4回生の医学生さんと面談したあと、実習に来ている6回生の医学生さんとの懇親会。
 ちょっと週末はばて気味です。
 

2009年7月9日木曜日

南へ北へ

 今日も、朝8時からERカンファレンスをして、9時から病棟回診と会議の打ち合わせ。
 10時から研修医の回診を2時間半ほどして、病棟を回って、午後、南区の吉祥院病院へ。
 2時間あまりかけて9人の病棟患者さんの回診と指示だしをして、再度中央病院へ。
 17時から臨床研修部の会議があり、家に帰り着いたのは20時を過ぎていました。
 明日午前中、看護学校の講義があるので、その準備をしていたら、もう午前様になりかけです。
 まあ、結構忙しい・・・。

2009年7月8日水曜日

Dr Stein 3日目ー今年度はこれで終わりです


 Dr Steinの最終日です。
 味覚障害と食思不振でERを受診した44才男性のケースを研修医のE君が発表しました。血液検査でAST=1000、ALT=632、ALP=407、γGTP=1063、の肝障害があり、入院となりましたが、IgM-HA、HBsAg 、HCVAbは陰性で、飲酒はビール700ml(休日は2100ml)程度とのこと。
 肝障害の鑑別や味覚障害の鑑別のdiscussionをしました。
 午後はBedside teachingへ行き、その後時間が少しあったので、Dr Steinが胸痛〜呼吸不全をきたしたケースを提示し、discussionしました。
 Dr Steinのteaching round は、今年度の分は今日で終了です。
 また、来年の再会を誓って別れました。
 研修医の皆さんも、ご苦労様でした。

2009年7月7日火曜日

Dr Stein 2日目


 朝、8時からいつものようにERカンファレンス。今日は、一例目に思わぬ時間がかかってしまい、十分な振り返りができなかったかも。
 9時から入院患者さんの指示だしをして、10時からDr Stein のレクチャー。本日は、Dr Stein が 77才のCOPD男性が胸痛と血圧低下をきたして救急搬入されたケースを提示し、discussionしました。
 昼は、院長と少し懇談をして、研修医のOさんと骨髄穿刺。
 14時からDr Stein のPhysical examination teaching round(米国では古くから行われているようですが、病棟患者さんの身体所見だけをとりにいく回診です)。心音の聴診、心臓の打診、頚静脈怒張・中心静脈圧の評価・hepato-jugular reflux, 末梢動脈の触知と動脈雑音の聴診、関節の所見の取り方などなど、生の身体所見をとる練習をしました。
 研修医もちょっと疲れ気味(?)ですが、Dr Stein の臨床指導は明日で終了です。
 あと一日頑張ろう!!

2009年7月6日月曜日

Dr Stein's revival


 今日から3日間、Dr Stein が研修医教育に再来してくれています。
 今日は、研修医のO医師がpresentationしてくれました。
 症例は、91才の女性で主訴は発熱と倦怠感。
 super-aged womanの発熱の鑑別診断の討論の後、血液検査で発見された正球性貧血の原因についての鑑別、CTで偶然見つかった左腎腫瘍の評価へと議論は発展し、午後はBedside teachingへ。そのあと、残った時間で Dr Stein によるCase Based Learning で一日が終了しました。

 特別に学生実習に来ていたF君も参加して、当院の雰囲気が気に入ってくれたらしく、来年度の研修を希望してくれました。

2009年7月5日日曜日

第6回関西合同研修医カンファレンス

 今日は日曜日でしたが、午後から第6回になる関西合同研修医カンファレンスがありました。
 当院からも1年目研修医のE君が発表しました。
 病態的にも難しい症例でしたが、頑張ってまとめていました。
 血小板減少の鑑別診断について4つのグループで討論しました。
 E君ご苦労様でした!

2009年7月2日木曜日

杉千代へ行ってきました

 朝8時から、ERカンファレンス。
 病棟の患者さんを診て、10時から初期研修医のOさんとO君の回診。
 午後、吉祥院病院へ。
 夜は、中央病院へ戻って、会議がありました。
 娘が遅くまで学校に残って勉強していたので、帰りは合流して地下鉄で帰りました。

 移動の途中で、杉千代というラーメン屋さんへ行きました。
 結構評判のラーメン屋さんで、少しピリ辛でややあっさりめの豚骨醤油味に細麺のラーメンをおいしくいただきました。
 替え玉(麺のおかわり)もできます。
 ニンニク、こしょう、一味をお好みの量加えて、いろんな味も楽しめます。う〜ん、おいしかった。

2009年7月1日水曜日

かけもち

 今日から7月! 今年も半分が終わってしまいました。時の経つのは速い!!
 午前中、吉祥院病院へ行き、患者さんの回診。新しく入院の患者さんが一人ありました。
 午後、自転車で中央病院へ戻り、病棟の受け持ち患者さんの回診。リハビリ病棟では、病室へ行っても患者さんがリハビリに行っていていないことが多いのです。
 夕方、太子道診療所へ移動して、夜診。途中から雨が強くなったこともあってか、患者さんの数はそんなに多くありませんでした。夜診終了後、後期研修医のN医師とカンファレンスをして、21時30分に終了。
 3カ所を掛け持ちした長い一日が終わりました。は〜。