2010年10月30日土曜日

臨床研修交流会第2日目

 臨床研修交流会の2日目は、9時から優秀演題の発表などがあり、10時から寺沢秀一先生の記念講演がありました。
 地域医療再生のキーワードとして、1. Clinician Educator、2. 総合力重視の医師養成、3. チーム主治医制、4. 臨床教育場の拡大、5. 臨床教育姿勢、をあげて、講演されました。
 内容は具体的な提言も豊富な、リアルなもので、非常に勉強になりました。
 講演後、寺沢先生と少し話をする機会がありましたが、寺沢先生も福井に移動されてからは、とても苦労する時代があり、ここまで来るのに20年近くかかっているということですから、これも力づけられる話でした。

15000人を突破しました。

 訪問者数が15000人を突破しました。
 訪問していただいている方には感謝です。
 これからもよろしくお願いします。

2010年10月29日金曜日

臨床研修交流会


 今日と明日、大阪で全日本民医連と医療福祉生協連共催の第9回臨床研修交流会が行われます。
 午前中は病院の勤務でしたが、受け持ちの患者さんの病状が悪化したため、病棟移動したり、中心静脈ラインを取ったりとバタバタしていて、昼に病院を出られず、結局会場に着いたのは夕方でした。
 ポスター発表があり、私も発表しましたが、多くの病院から様々な取り組みが発表されており、とても勉強になりました。

2010年10月28日木曜日

学術運動交流集会

 今日は、京都民医連の学術運動交流集会が京都教育文化センターで行われました。
 私は、夕方のシンポジウムのコーディネーター兼演者を任されていて、14時に打ち合わせの予定でしたが、午後の病棟当番の医師が、午前の外来が長引いて遅れたため、新入院の患者さんの対応をせざるを得なくなり、打ち合わせに間に合いませんでした。
 幸運にも、会場に到着してすぐにもう一人のコーディネーターであるT医師に出会えて、簡単に打ち合わせができました。
 発表は、司会をしながら舞台上を走って演者もして、という慌ただしいものでしたが、なんとか無事にシンポジウムは終了しました。高齢社会に突入しつつある中、来年度、大きな構造転換が行われようとしている全体像が、共有されたのではないかと思います。

2010年10月27日水曜日

Office : mac

 Amazonで注文していたOffice : mac が届きました。
 iWork だけでも良いかな、と思っていましたが、やはりWord文書やPowerPointプレゼンテーションが世の中には多いので、一応入れておくことにしました。
 ちょっと使っただけですが、今回のOfficeは、速いです!
 起動も、動作も、結構キビキビとして、ストレスが少ない感じです。
 ちょっとmicrosoftを見直しました。

2010年10月25日月曜日

虫垂炎穿孔

 70代の女性。脳梗塞のため、回復期リハビリ病棟に入院中でした。
 2週間ほど前から右下腹部痛があり、腹部CTで虫垂の腫大を指摘されていましたが、その時点では急性虫垂炎の所見は認められず、経過観察となっていました。
 今朝、突然の高熱と右下腹部痛の増悪があり、緊急でCTを施行したところ、さらに腫大した虫垂と周囲の炎症波及が認められました。
 幸い、外科が速やかに対応していただき、緊急手術となりました。
 手術所見は虫垂炎の穿孔でしたが、得意な症状の経過を説明する何かが見つかるのかどうか?

2010年10月23日土曜日

臨床研究フェローシップ ファシリテーター養成ワークショップ

 今日と明日の両日は、京都大学医学部で、臨床研究フェローシップのファシリテーター養成ワークショップがあります。
 リサーチクエスチョンの作り方、研究デザイン、について、シナリオを元にグループワークをして、発表するものです。
 シナリオは、「救急当直をした研修医が家族からクレームを受けて落ち込み、休職したいと言ってきました。今年に入って休職を申し出た医師は2人目なので、救急の体制が悪いのか指導法が悪いのか、他に原因があるのか、臨床研究することにした」というものです。
 私たちのグループは、医師と歯科医師4名のグループでしたが、結構盛り上がって議論ができ、PI(E)COを作成して、2つの研究デザインを作成しました。
 結構いろんな題材が研究テーマになるのだと実感しました。
 (実施可能かどうかはまた別物ですが)

2010年10月22日金曜日

Apple?

 40代の女性。
 12日前に急に39℃の発熱があり、関節の痛みがあった。咳などはなかった。翌日、子供の運動会があり、市販薬(パブロン)を服用して参加した。その後、数日は関節痛や背中の痛みが強かった。昨日から、上肢と下肢に皮疹が出現してきたため、受診した。関節痛が悪化しており、特に膝が痛い。
 ここで、ある疾患を考えましたが、一応、皮膚科にも受診していただきました。
 皮膚科でも同様の判断で、伝染性紅斑と診断しました。
 伝染性紅斑は、子供では「りんご病」として知られ、頬に紅斑が出現しますが、成人では、関節痛や関節炎が前面に現れます。ヒトパルボウイルスB19による感染で、抗体検査で確定診断されます。
 成人の関節炎の鑑別診断としては、重要な疾患です。


2010年10月21日木曜日

Apple!


  AppleのSteve Jobsが新製品のプレゼンテーションをしました。
 Back to the Macと題されたイベントで、次期MacOSとともに、最後にプレゼンテーションされたのは、新型のMacBook Air でした。
 これ、欲し〜

2010年10月20日水曜日

水曜日は夜診があります。

 朝、ERカンファレンス。昨日は救急1st対応デビューのA医師が当直でした。
 結局3人しか当直帯に来院されなかったようですが、A医師は緊張のあまり眠れなかったとのこと。気持ちはわかります。
 午前は、病棟当番。
 昼に、Y医師による初期研修医のためのレクチャーがありました。きょうのテーマは「頭痛」でした。
 その後、銀行へ振り込みに行き、ついでにPin de Bleuにパンを買いに行きました。
 15時から、家族面談があり、16時からは夜診です。
 今日はなぜか、夜診が盛況(?)で、たくさん患者さんが来ました。
 風邪の患者さんや喘息発作の患者さんが多く来られました。
 一人、肺炎で入院になった方もおられました。
 結局、夜診が終わったのが21時30分で、計5時間半も外来をやっていた勘定です。
 さすがに、疲れました〜

2010年10月19日火曜日

あ〜忙しかった

 朝、ERカンファレンス。
 ミーティングの後、午前は往診。
 8件ほどの予定が臨時往診が入って、結局終わったのが13時30分。
 それから、研修医の救急振り返りカンファレンスがあり、15時過ぎから病棟の回診に行きました。
 17時くらいに医局に引き上げ、それから、打ち合わせの会議があって、帰宅しました。
 今日は、昼ごはんも食べられないくらい忙しかった〜!

2010年10月18日月曜日

iPhone4が来ました。

 iPhone4が来ました。それまで使っていたiPhone3Gがあまりに遅いので、業を煮やして注文しました。1週間後に届く予定が、1週間立たずに到着したので、嬉しい限りです。
 新しい器械(おもちゃ?)は、サクサク動くし、快適です。
 旧機種からのデーター移行もスムーズに行きました。
 これから使い込んでやろうと意気込んでいます。

2010年10月17日日曜日

慢性期医療認定講座第2回

 土曜日と日曜日、2日間にわたって慢性期医療認定講座の2回目がありました。
 朝、6時過ぎに家を出て、8時30分の伊丹発新千歳空港行きの飛行機に乗り、札幌へ行きました。
 12時50分から19時まで缶詰で講義があり、翌日も9時から16時までみっちりと講義がありました。
 終了後、札幌駅から新千歳空港に向かい、18時の伊丹行きに乗り込み、家に着いたのは22時でした。
 土産を買う時間もない強行軍でしたが、移動の時間に東野圭吾の小説を4冊読みました。(「卒業」「嘘をもうひとつだけ」「どちらかが彼女を殺した」「虹を操る少年」)

2010年10月14日木曜日

今日は疲れた

 朝、いつものように自転車で出発。
 大分涼しくなったとはいえ、病院に着く頃には玉の汗がボタボタです。
 今日はERカンファレンスがなかったので、医局でシャワーを浴びました。
 午前は、会議の打ち合わせをして、研修医のM医師の患者回診。
 心雑音を聞いたり、治療方針を検討したり。
 その後、自分の担当患者さんの指示出しをしたり回診をしました。
 昼は、パンを買いに行き、その後、13時から院外で会議。
 会議終了後、自転車で病院に戻り、15:30から内科医局会議。
 その会議が終わった後、17:30から臨床研修部の会議。
 それから、家に帰り、鍋をつくって食べました。
 あー疲れた。

2010年10月9日土曜日

外部講師のレクチャーと京都家庭医療学センター会議

 今日は、外部講師のレクチャーとベッドサイドティーチング。
 1例目は、左視床出血後で左小細胞肺癌を指摘されている70歳の往診患者さん。主訴は右上下肢の疼痛。
 上下肢の疼痛の鑑別診断を進めながら、ディスカッションし、ベッドサイドで診察をしました。身体所見では、Terry's nail, Beau's line, cardiac systolic murmur (apex), S3, Hoffmann's sign, scratch法によるliver edgeなどを診ました。
 その後、complex regional pain syndrome についてのレクチャーがありました。
 2例目は、生来健康な左官屋さんの白血球減少症でした。
 WBC=1900(好中球=240)を健診で指摘され、全身倦怠感が増強してきたため、入院されました。
 薬剤やサプリメント、漢方薬などの常用はありません。
 結核を含む感染症の検査も異常なく、骨髄生検では、骨髄低形成を認めますが、異型や悪性細胞は認めません。染色体検査も異常なし。
 ディスカッションでは、白血球減少を来す疾患の鑑別を挙げ、検討しましたが、診断にいたるまでは行きませんでした。
 患者さんは、結局、G-CSF投与に反応して好中球が増えるので、経過観察となり退院したのでした。
 経過を見ていく中で、徐々に疾患が明らかになっていくかもしれません。

 その後、京都家庭医療学センターの skype 会議があり、その後帰宅しました。
 今週も疲れた〜
 

2010年10月8日金曜日

鴨鍋

 今日は、帰って、鴨鍋を作りました。
 市販の鴨鍋セットがあるので、それに白菜とネギと豆腐を加えてグツグツしただけのものなのですが、隠し味に白ワインを入れるとコクが出て味が引き立ちます。
 (今日は少し入れすぎて息子に怒られましたが)

 一度試してみてください。

2010年10月7日木曜日

救急総合内科カンファレンス


 夕方、救急総合内科カンファレンスを行ないました。
 T医師が症例提示してくれました。
 20歳女性。左側腹部〜背部痛を主訴に夜間救急車で搬入。尿路結石を疑ったが、尿はきれいで腹部エコーで水腎症もなし。妊娠反応も陰性。ブスコパンで症状が改善したため、一旦帰宅していただいたが、下腹部痛が強くなり、2時間後に再度救急車で来院。
 腹部CTでは、下腹部に膀胱と子宮を圧迫する石灰化部分を含む腫瘤が認められます。
 婦人科対診で卵巣奇形腫の軸捻転の疑いで、入院、手術となりました。幸い、捻転は軽度で卵巣を温存して摘出できたそうです。
 いや〜、勉強になった!

2010年10月6日水曜日

Pocket Medicine 4th ed

 やっと、Pocket Medicine の第4版が届きました。
 全面改訂、との謳い文句どおり項目が増えており、図や顕微鏡写真なども増えています。
 第2版の翻訳をさせて頂いたので、ぜひ、この版の翻訳もしたいですね〜

2010年10月5日火曜日

往診


 今日から、診療所の往診に行くことになりました。
 後期研修医のO医師が小児科研修に入ったので、その後釜です。
 久しぶりに行く往診は楽しかったです。天気も良かったし。

 昼は、最近贔屓にしている常磐のパン屋さん Pin de bleu まで自転車を飛ばして、パンを買いに行きました。ここはすべてのパンが105円で、作りたてで美味しいのです。かつサンドにはまっているのですが、問題はいつもあるとは限らないこと。すぐに売り切れてしまうのです。病院から約2kmほどの距離ですが、チャリンコを飛ばして約6分で到着します。つい食べ過ぎて食後眠くなるのが困りものです。

 夕方、来年秋に開設予定の新病棟のチーム会議がありました。
 開設は1年後ですが、いろいろと準備することがあるんですね。

2010年10月4日月曜日

ウエブ時代をゆく

 「ウエブ進化論」の続編です。
 グーグルを始めとしたウエブ2.0革命によってネットの向こう側で膨大な知識の整理が進んでおり、今や「学習の高速道路とその先の大渋滞」が起こっている、と説きます。
 そんな新しい時代におけるリーダーシップのあり方や、「高速道路」を降りて「けものみち」を行く「けものみち力」、インターネット下の「手ぶらの知的生産」、オープンソース時代の「新しい職業」などについて書かれています。
 

2010年10月2日土曜日

第一回KCFM家庭医療学セミナー

 今日は、第一回KCFM(京都家庭医療学センター)家庭医療学セミナーが当院で開催されました。
 これは、医学生、研修医、他職種を対象に、家庭医療学のコアを学んでいこうという企画で、以前から構想はありましたが、今回やっと実現したものです。
 内容は、
① 京都家庭医療学センターの施設紹介と後期研修プログラムの説明
② 誰でもどこでも誰にでも使える、知って得するコミュニケーション技法
③ あなたも患者も満足できる秘技法!?患者中心の医療技法
でした。
 コミュニケーションはロールプレイを行い、患者中心の医療技法ではスモールグループディスカッションで盛り上がりました。
 終了後、懇親会も行ない、参加された医学生さんと遅くまで話をしました。
 充実した一日でしたが、結構疲れた・・・

2010年10月1日金曜日

Dr Shah 最終日

 今日はいよいよDr Shahの最終日です。
 一番複雑な症例をA君が症例提示してくれました。
 72歳の女性で、30年前にペースメーカー植え込みを受けていましたが、昨年、ペースメーカーリードに三尖弁が巻きつき、三尖弁閉鎖不全を起こしたため、他院で三尖弁置換術を受けましたが、術後脳梗塞を発症し、その一週間後に弁感染を起こし、再度三尖弁置換術を受けることになった既往があります。他院退院後、近医より往診管理を受けていましたが、入院の一週間ほど前から徐々に呼吸困難が進行し、尿量も低下してきたため、当院受診し、胸部レントゲンにて右胸水と肺うっ血を指摘されて入院となった方です。
 心電図では、心房細動と左軸偏位が認められ、胸部レントゲンでは、右に比較的大量の胸水が認められました。
 また、入院後、利尿薬にて下肢の浮腫は改善してきたものの、両上肢の浮腫が進行してきているとのことでした。
 ベッドサイドでは、irregularly irregular の脈で、触診ではparasternal heave が認められ、聴診では、心尖部でS1の亢進とmid diastolic murmurが、心基部ではearly diastolic murmur が聞こえました。
 ベッドサイドの心エコーでは、僧帽弁のドーミングが見られ、僧帽弁狭窄と肺動脈弁逆流と大動脈弁逆流が認められました。
 病態としては、僧帽弁狭窄→肺うっ血→肺高血圧→右心不全が疑われましたが、比較的大量の右胸水の原因はわからないままでした。
 様々な検討を要する、複雑な症例でした。
 症例提示してくれた研修医のA君は、本当にご苦労様でした。Good job!

 これで、今年のDr Shah のcardiology teaching round は終了です。
 また来年の再会を約束して、別れました。