2009年10月31日土曜日

臨床研究フェローシップ第2回

 今週末は学会などが重なり、出勤者が少ないので、臨床研修交流会を1日で切り上げて、今日は勤務日でした。
 幸い、入院患者数もそう多くなかったので、少ない勤務者でなんとか割り振りしましたが、朝一番に呼吸不全の救急搬入があり、意識レベル低下し、動脈血ガス分析でpH=7.15, PCO2=95のCO2ナルコーシスになっていたため、救急室で挿管し、入院となりました。胸部レントゲンとCTでは、右に大量の胸水があり、トロッカカテーテルを研修医のY医師と一緒に挿入したところ、暗赤色の血液様排液がありました。
 そんなこんなで午前中はばたばたとしましたが、なんとか昼には仕事を終え、タクシーを飛ばして、京都大学へ行き、第2回臨床研究フェローシップに参加しました。
 2時から6時までみっちりと講義を受け、頭が飽和状態になって帰宅しました。
 忙しい週末でした。

2009年10月30日金曜日

臨床研修交流会


 今日は、東京で、民医連と生協の合同の「臨床研修交流会」があり、参加しました。
 全体企画では、小児科研修・外科研修(どちらも、○○科に以外の医師に必要な○○科研修に関する力量とは何か?という命題を掲げていました)、外来研修・往診研修などの発表があり、示唆に富んだものでした。
 夕方はポスターセッションがあり、当院からは、I 医師とN医師が演題発表しました。
 私は、彼らの発表を聞いてから、京都へとんぼ返りしました。
 明日は、また、勤務です。結構疲れる〜!

2009年10月29日木曜日

災害訓練

 今日は、午後、災害訓練がありました。
 大規模災害(大地震)が起こったとの想定で、患者役も出血していたりいろいろメイクを凝らして、登場しました。
 病院の入り口で緑、黄色、赤、黒のトリアージを行い、病態に応じた治療と患者さんへの説明を医師、看護師がします。
 患者役の職員およびスタッフが30人あまり登場して、大災害を演出しました。
 約1時間で訓練は終了しましたが、始めての訓練で学びも大きかったようです。
 ちなみに、私はビデオ撮影であちこち飛び回っていただけでしたが。

2009年10月27日火曜日

一日くぎづけ

 朝、いつものようにERカンファレンス。
 午前は、そのまま救急外来当番。今日は1年目研修医2名がファーストコンタクトで、そのsuperviseでしたが、救急車が搬入されたり、発熱、頭痛、めまい・・・などなど、結構患者さんがありました。
 1年目研修医も半年以上たつので、救急対応にも慣れてきて、かなりのことを任せてもできるようになっているので、指導する側も楽ですね。
 交代の時間になるまでにほとんどの患者さんは決着がついたのですが、研修医それぞれが1名ずつ午後の救急当番に患者さんを申し送りました。
 午後は、そのまま病棟当番に入り、病棟からの連絡を受けて指示を出したりくぎづけでした。
 それでも、5時前にはほぼ、対応も終わり、家庭医療学後期研修医と研修の振り返りをしました。
 Textbook of Family Medicineの輪読もしているのですが、何とか100ページまで読み終えました。
 コツコツとでもやっていると進んでいくものだなあ、と自分で自分に感心してしまいました。

2009年10月25日日曜日

HDの引っ越しと部屋の掃除

 今日は、在宅当番にあたっていましたが、特に連絡もなく、一日休養日でした。
 MacBookのHDが残り10GBほどになってしまったので、HDの交換をしました。
 Carbon copy clonerというソフトをダウンロードし、倍の容量の500GBのHDにそっくりそのままコピーしました。全部で4時間くらいかかりましたが、トラブルもなく、すんなりと丸ごとコピーが完了し、いくつかマイナートラブルがあったものの、HDの引っ越しが無事完了しました。
 HDに余裕ができると、何となくさくさく動くように感じます。ん〜、気持ちいい。
 ついでに、部屋の掃除もしました。
 これまで息子が使っていた3階の部屋をもらうことにしたので、本やプリントを片付けてほこりだらけになっていた床をぞうきんがけしました。医学関係の本や雑誌をならべ、スキャナーをセットして、何となく書斎風になりました。ん〜、これも気持ちがいい。
 これで、気持ちよく明日からの一週間が始まりそうです。

2009年10月24日土曜日

外部講師のカンファレンスと研修管理委員会


 週末になると疲れがたまります。朝、少しゆっくり起きたので、朝食を食べる時間がなくなり、朝食抜きでERカンファレンスへ。
 午前は、外部講師のカンファレンスがあり、研修医のN医師が、症例を出してくれました。
 症例は、77才の女性で、入院目的は肝障害の精査です。めまいがあり、近医の診療所へ定期的にかかっていましたが、8月から血液検査で肝機能異常を指摘され、徐々に悪化するため、入院精査となったのでした。入院時は、AST=238, ALT=309, LDH=270, ALP=378, γGTP=236。飲酒はせず、輸血歴もありません。解剖学的アプローチからと系統的(網羅的)アプローチから、肝障害の鑑別診断を挙げ、ベッドサイドで身体所見をとりました。まだ入院中で結論は出ませんでしたが、とても勉強になりました。
 午後は、3ヶ月に一度の研修管理委員会がありました。
 今回は、研修医からも代表参加していただき、この半年間の研修のまとめを行ったのと、それぞれの研修医の到達度評価を行いました。また、これも今回初めてですが、研修医と看護部門に評価表を記入していただき、全指導医上級医の評価をしていただきました。
 夜、家に帰って、さすがに今日は早く寝ました。

2009年10月23日金曜日

夜中に呼び出し

 AM1:30頃、iPhoneの呼び出し音で目を覚まされ、出てみると当直中の1年目研修医M医師からでした。話を聞くと昼間入院した患者さんが夜間せん妄でベッドから転倒し、頭部打撲したため、上級医および外科の当直医と相談し、頭部CTをとったところ、どうも急性硬膜外血腫のようなので、脳外科対応のできる病院へ転院していただくのだという。ところが、入院したばかりでまだ主治医が決まっていないことや当直しているのが初期研修医と後期研修医ばかりで、誰か管理責任者に来てもらった方が良いのではないかと話し合った結果、電話をしてきたのだと。
 う〜ん、夜中に出て行く必要のあることか?とも頭をかすめたが、研修医がヘルプコールをしてきているときは、やはり何か気になることがあるのだろうから、行かないよりは行った方が良かろう、と考え、病院に行くことにした。
 病院に着くと、ほどなくご家族が来院され、外科の後期研修医のF医師が経過と転院について説明したところ、ご家族はすんなり了承されたので、そのまますぐに救急車で転院となった。
 結局、何もすることなく、そのまま帰宅したのだが、このような徒労であれば、大いに歓迎といってよいであろう。(徒労で終わらなければ、それこそ何倍も労力がかかることになるのですからね)
 でも、さすがに夜中の呼び出しは体にこたえるので、朝のERカンファレンスの参加は免除してもらいました。ははは・・・・。

 それで、朝は代診の診療所外来に直行。
 昼に病院にもどり、指導医上級医会議で、明日の研修管理委員会に向けて、半年間のまとめを議論しました。
 午後は、研修医の回診をし、病棟の指示出しをし、明日の研修管理委員会の打ち合わせをし、たまった書類を記入して、終わりました。
 やっぱりちょっと疲れましたね・・・・。

2009年10月22日木曜日

新型インフルエンザワクチン


 新型インフルエンザが京都でもじわじわと増加しています。
 期待される新型インフルエンザワクチンが当院でも接種開始となりました。ただし、入荷数が限られていますので、当面は患者さんとの直接接触の多い職員から接種を開始しています。
 新型と季節型の2つのインフルエンザワクチンを接種しました。
 なぜか、新型の方が、注射の痛みが少なかったんですよね〜。ほかの接種者に聞いても、ほとんどの人がそうだと答えていました。
 ちゃんと効いてくれれば問題はありませんが。

2009年10月15日木曜日

第1回(!)救急総合診療カンファレンス

 昨日は夜診があり、寝る時間が少し遅かったので、今朝はまだまだ眠かったのですが、なんとか6時前に起き、コーヒーを入れて、食器洗いと選択物干し。
 朝、8時からERカンファレンス。
 午前は、受け持ち患者さんの回診と指示出しをして、11時から初期研修医のM医師の患者回診。COPD急性増悪の患者さんの診察をしたり、BiPAPの使い方の説明をしたりしていると、すぐに昼になってしまう。
 午後は、13時30分からSP研究会。来月、コミュニケーションOSCEを予定しているので、その打ち合わせとシナリオの検討。
 その後、病棟へ本日入院の患者さんを診に行ったり、文献検索をしたり。
 夕方、17時から、第1回(!)救急総合診療カンファレンスを開催。
 後期研修医のT医師、Y医師、T医師がそれぞれ症例提示をし、各症例について30分ずつくらいかけて議論しました。なかなか多彩な症例があり、勉強になりました。
 帰宅後、夕食を食べて、21時から京都家庭医療学センターの管理者会議がありました。丹後と綾部とを結んでのSkype会議でしたが、結構たくさん議題があり、予定の1時間を大幅に延長して、23時過ぎまでかかりました。
 少しぬるくなったお風呂に入って寝ましたが、う〜ん、盛りだくさんの一日でした!
 

2009年10月13日火曜日

訪問者数が3000人を超えました!



 4月22日からカウンターをつけ始め、訪問者数が3000人を突破しました。
 たくさん訪問していただいてありがとうございます。

 写真は、クロとラッキーです。
 ラッキーはまだギブスがとれないので、エリマキトカゲになっています。
 少しずつ慣れてきていますが、ちょっと目を離すと下駄箱の下に入り込んだりしています。やはり、事故のPTSDがあるのでしょうか?

2009年10月12日月曜日

医局バーベキュー


 今日は、医局主催のバーベキュー。
 バスで京北町の大森キャンプ場へ行きました。
 10時30分に出発して約1時間で到着。
 早速、バーベキューを開始し、食べたり飲んだりしゃべったりバドミントンをしたりと、天候に恵まれて楽しく過ごしました。
 3時くらいに終了し、バスで病院まで送っていただき、解散しました。
 帰りに、妻と買い物に行き、帰りましたが、家に着くと、ドーッと疲れが出て、倒れるように眠りこけました。

2009年10月10日土曜日

関西合同研修医カンファレンス



 今日は、民医連の関西臨床研修センター主催の合同カンファレンスがあり、当院から研修医のM医師が症例提示しました。
 症例は特に既往のない61才女
性で、主訴は3週間続く発熱と胸背腹部痛。胸痛は吸気で増強し、胸膜痛。背腹部痛は筋肉痛様。身体所見では全身のリンパ節腫脹と肝脾腫を認め、胸部レントゲンでは右に優位の胸水を認めました。血液検査では炎症反応亢進と肝障害があり、尿蛋白(+)、胸水穿刺では、滲出性胸水でADA=42.4 IU/l。
 感染症、膠原病、悪性疾患、その他を鑑別にあげ、検査をしたが、どれも決め手に欠け、症状、検査所見、高フェリチン血症から成人Still病を考え、ステロイドを使用したところ、プレドニン25mg/日の投与で翌日より劇的に症状が改善したという症例。
 討論では、悪性リンパ腫と結核の除外が議論になりました。
 成人Still病は、「除外診断」なので、診断は難しく、Diagnosis is Still in question という次第。
 その後、岸本先生の「関節の見方」の講演があり、実技指導も含めて盛り上がりました。

 研修医のM医師は看護師準夜勤務体験実習の翌日の発表で、と〜ってもお疲れ様でした。

2009年10月8日木曜日

回診と会議の日

 台風は直撃を免れ、今日は、青空が広がっています。
 朝8時から、ERカンファレンスがあり、その後、医局ミーティング。
 病棟の受け持ち患者さんの指示と退院処理をして、10時から2年目研修医のK医師の患者回診。
 面談や検査などで中断しながら、昼過ぎまでかかりました。
 午後は、1年目研修医のM医師の回診。
 その後、後期研修医のT医師の患者さんの治療方針を相談し、15時30分から内科医局会議。
 みんな忙しいので、なかなか集まれないが、議題をあげるとそれなりに話すべきことがいろいろあります。
 それが終わると、17時30分から臨床研修部の会議。
 研修医の半年総括、後期研修医の状況、マッチングの締め切りも近かったりとこれもそれなりに議題がいろいろあります。
 暗くなって家路につき、空を見ると星が見えていました。

2009年10月7日水曜日

内科抄読会:HPVワクチン


 朝、抄読会の担当だったので、HPVワクチンについて発表しました。子宮頸癌について、90%以上の予防が達成できる可能性があるワクチンが来年には日本でも実施できそうな状況だとのことなので、これはすごいことですね。早速、私の娘にも勧めたいと思いました。
 ミーティングの後、いろんな事務処理をして、病棟患者さんの指示だし。10時30分頃から、後期研修医のT君の回診が昼過ぎまで。
 午後、2時から患者さん・家族の方との面談があり、その後、後期研修医のT君の受け持ち患者さんの胸腔穿刺をしました。膿胸の患者さんで、胸腔穿刺したらドロドロの膿が引けました。
 夕方、4時から夜診です。
 台風前夜で患者さんは少ないのでは、と予想していましたが、豈図らんや、たくさん受診されて、20時半まで休みなしでした。
 その後、激しさを増しつつある雨の中を家路に向かいました。

2009年10月6日火曜日

今日は健診

 午前中、健診の単位に入りました。
 健診は健康な方を対象に行うので、来られる方は元気な方達ばかりですが、血圧が高い人や血糖の高い人、コレステロールの高い人など、やはり成人病の方が何人かおられて、ついつい生活指導に力が入って時間がかかってしまいました。
 生活指導(というか、体や心に無理をかけない生活の仕方を一緒に考えるという感じですが)は好きなので、ついつい力が入ってしまいます。
 その後、看護学校の試験問題を採点して、看護学校へ持参し、少し打ち合わせ。
 午後は、病棟の指示だしやレセプト点検、患者さんとのトラブル対応、明日の抄読会の準備などをしました。
 今日も、結構いろいろと忙しかったです。
 

2009年10月4日日曜日

家庭医療学会指導医養成WS

 10月3日と4日の両日、東京大学にて家庭医療後期研修プログラム指導医養成のためのワークショップが行われ、参加しました。
 WSに先立ってプログラム責任者の会が開催され、私が代表をおおせつかっているので、それに参加する目的もありました。プログラム責任者の会では、各ブロックでの活動の交流と今後の方針の議論がされました。ポートフォリオ発表会やサイトビジットなどを予定するブロックが増えてきており、徐々に活発化しているようでした。
 WSそのものは、
1日目に
 ①指導医のためのキャリア・マネジメント
 ②家庭医療のコア・プリンシプルを活かした診療実践と教育 の2つが、
2日目に
 ③ポートフォリオ作成支援のABC
が行われ、それぞれ活発な議論がされました。
 日常の診療や指導に忙しくしているとつい忘れがちになる事柄に気づかせてくれるので、指導医養成WSは貴重な時間だと改めて感じました。
 次回のWSは1月に予定されています。
 
 

2009年10月2日金曜日

看護学校PBL lecture & 京都GIMカンファレンス


 朝、ERカンファレンスがなかったので、ちょっとゆっくり出勤。
 午前は病棟当番で、早速、乳癌のターミナル患者さんのお見送り。
 その後、昨夜入院した患者さんの胸水穿刺を段取りし(穿刺は研修医にしてもらいました)、病棟で脳梗塞を再発した患者さんの家族と面談し、別の患者さんのことで主治医と看護師長と関係者とで面談し、何人か病棟患者さんのことで呼ばれ、本日入院の患者さんの診察や指示だしをして、昼は上級医指導医会議。
 午後は、後期研修医のKさんの回診を少しして、2時40分から看護学校でPBLの授業に出席。症例を通じて解剖・生理から病態生理を考える授業で、今年から始まった授業です。学生さんはグループに分かれて、真剣に授業に参加していました。
 病院に帰り、研修医のM君と京都GIMカンファレンスのスライドのチェックをし、CPCに参加。
 夜は、京都GIMカンファレンスに参加しました。
 研修医のM君は本日がGIMカンファレンス発表初体験でしたが、全体で盛り上げていただいたので、なんとか無事に発表を終えることが出来ました。
 家に帰り着いたのは、夜9時を過ぎていました。
 あ〜 今日も盛りだくさんでした。

2009年10月1日木曜日

ラッキーの退院

 ついに、ラッキーが退院してきました。
 これで我が家は、犬のハナと黒猫のクロとラッキーを入れて、8人家族になりました。
 退院したてのラッキーは、左腕のギブスが痛々しいですが、徐々に骨はつきつつあるとのことです。(見るからに、クロときょうだいっぽいよねえ)
 クロとハナは何か興奮状態で、落ち着かない様子でしたが、ラッキーは比較的落ち着いて、割と元気そうでした。
 骨がしっかりくっついて元気に動き回れるようになってくれれば良いのですが・・・
 ちなみに、医療費は10万5000円でした。
 ラッキーが元気になってくれれば安いもの?

今日は研修医がいません

 今日は、研修医が看護体験実習で医局にいません。
 各病棟で、「看護士」として、業務をしました。
 おかげで(?)入院患者の担当は、研修になりそうな人も含めてスタッフ医師で割り振りました。
 私は、午前は病棟で、受け持ち患者さんの回診や指示だし。
 昼休みは銀行に行きましたが、キャッシュカードが紛失していることに気づき、すったもんだのトラブルシューティング。
 午後は、患者さんの家族と面談し、患者さんを受け持っている看護学生さんに病状説明、その後、身体障害の診断書や介護保険の主治医意見書を書き、17時から病棟と救急外来の当番をして、その後医師委員会に出席し、家にたどり着いたのは10時30分を回っていました。