2010年3月19日金曜日

本当は怖い 急性アルコール中毒

 今朝のERカンファレンスからの症例。
 飲酒し、カラオケ店で動けなくなったと救急搬入された20代男性。
 来院時は、しどろもどろにしゃべってはいたが、そのうち眠りこけてしまった(ように見えた!)。
 急性アルコール中毒か?
 しかし、友人から話を聞くとビール2本くらいしか飲んでいない人のこと。急性アルコール中毒にしては飲酒量が少ない・・・
 どうも様子がおかしいので、再度診察すると、右半身の麻痺が!
 頭部CTを施行したところ、脳出血が判明しました!!

 アルコールや薬物関係で救急搬入される患者さんは、眠り込んでいたり意識レベルが低下していて、本人からの病歴聴取が十分できないことが多いので、頭蓋内病変が隠れていてもわかりにくいことがあります。

 なかなか教訓的なCaseでした。

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