王子さまはとても美しいおしゃれな花を手に入れましたが、「花はすぐに、やや気むずかしい見栄をはっては、王子さまを困らせるようになった」「こうして王子さまは、愛する気持ちが大いにあったにもかかわらず、じきに花のことを信じることができなくなった」
「『さようなら』王子さまは花に言った。花は答えなかった。『さようなら』もう一度言った。・・・『わたし、ばかだった』とうとう花が言った。『ごめんなさい。幸せになってね』」
王子さまは花との生活に別れを告げて星を出ます。そして、星々を旅しながら、最後に地球にやってきます。ヘビやバラに出会い、キツネと出会います。
「キツネはふと黙ると、王子さまを長いあいだ見つめた。『おねがい・・・・・なつかせて!』」「『たとえば、きみが夕方の四時に来るなら、ぼくは三時からうれしくなってくる。・・・そうしてとうとう四時になると、もう、そわそわしたり、どきどきしたり。こうして幸福の味を知るんだよ!』
そして、キツネとの別れ。「『さようなら』王子さまは言った。『さようなら』キツネが言った。『じゃあ秘密を教えるよ。ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない。』『きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ』『きみは忘れちゃいけない。きみは、なつかせたもの、絆を結んだものには永遠に責任をもつんだ。きみは、きみのバラに責任がある・・・』」
テグジュペリの結婚生活は「三年目ぐらいから早くも不安定になり、別居したり、よりを戻したりのくり返しとなったらしい。」(訳者あとがきより)それでも「生涯離婚に至らなかった」のだとか。
へえ〜 「星の王子さま」はそんな物語だったのです!
それを聞いたうちのカミさんは「中年男性のための絵本だったのね」だと!!
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