家の片付けをしたり、本を読んだりして過ごしました。
城繁幸氏(1973年生まれ、東大法学部卒業)の本です。
富士通の人事部門に関わった経験から、「明確なキャリアプラン」を持ったグループが入社後、「希望していた業務とのギャップから強烈なフラストレーションを抱え込む」のは、日本型の年功序列システムが破綻し、若者の未来を閉ざしているからだと説きます。
「依然としてレール(年功序列システム)が存在し続けているのも事実だ。それは世代間の歪んだ格差という形で若年層にのしかかり、彼らのモチベーションを奪っている。増え続ける新卒離職率の最大の原因は、まさにここにある。」(p154)
それでは、その解決の処方箋は何か?
それは、自分自身の胸の奥にある動機に従い、(年功序列という)レールを降りる勇気を持ち、「働く理由」を取り戻し、「自分で道を決める自由」を手にいれることだ、と主張します。
そのような選択をして自分らしく働きながら、「負け組」に転落するリスクのない、社会的セーフティネットがあれば、素晴らしい社会になるのかもしれないと感じた本です。
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