
60歳代の男性。他院での大血管手術後、当院へ転院して来られました。 他院では、感染がなかなかよくならず、転院が延び延びになっていたのですが、当院へ転院してきたあとも、なかなか発熱が改善しません。
仙骨部に大きな褥瘡があるのですが、CTを撮ってみると仙骨の腹側骨盤内にニボーが!?
MRIでは尾骨の一部がすでに融解しており、褥瘡から尾骨骨髄炎を起こし骨盤内に膿瘍を形成していることが判明しました。
感染症は不明熱の3大原因の一つですが、深部の膿瘍は身体所見からも分からないことがあり、画像診断が力を発揮することがあります。教訓的な症例でした。
教訓的ですね!
返信削除今日、Amazonで注文した岩田健太郎先生の『マンガで学ぶ感染症』という本の15ページにも、「脳外科などの手術の後は術後管理が大事です。一番多い合併症は感染症なんですよ。」と書いてありました。
術後は要注意ですね!
なかなか派手な症例ですね。
返信削除こんなのがあったんですね・・・。
先生、そろそろ帰ってきましたか?
私ももうすぐ学会なので
原稿やポスターのfeedbackをいただけると嬉しいです。
お待ちしています。
コメントありがとうございます。
返信削除感染症は治療可能なだけに、きちんと診断をつけることが大切だと実感しました。
最近は、画像診断が格段に進んでいますので、身体所見からは分からない感染症も診断できるようになってきました。ありがたい。