2010年1月16日土曜日

外部講師のカンファレンスと関西合同カンファレンス

 午前中、外部講師によるカンファレンスがありました。
 研修医のK医師がプレゼンテーション。70歳の女性で失見当識、意識変容にて受診。発熱があり、後頭部に切創あり。両側腱反射亢進とバビンスキー反射陽性を認めました。
 例によって、鑑別疾患を「仮説演繹法」により詳細に検討し、ベッドサイドへ。
 入院して10日目になり、症状はすでに軽快していましたが、左上肢Barre signと腱反射亢進、Babinski反射は認められました。
 その後、検査所見を検討し、診断・治療について検討して、終了しました。

 午後は、大阪で民医連関西臨床研修センター主催の関西合同カンファレンスがあり、研修医とともに参加しました。
 症例提示があり、小グループでの討論も挟みながらの検討を2例行い、その後、藤田保健衛生大学の山中克郎先生の「ひらめき診断術『キーワードを探せ』」と題した講演があり、医学生や研修医などたくさんの参加者で、予定時間を大幅に延長してとても盛り上がりました。

 自称「草食系 救急内科医」という山中先生は、語り口も穏やかに、ご自分の経験された症例の提示も含め、興味深い講演をしていただきました。わざわざ名古屋から「おみやげ」を持参され、うまく病気を当てられた医学生や研修医に「ご褒美」として手渡されました。最後に示された「良き臨床医」になるための「メッセージ」は経験に裏打ちされた言葉としての重みを感じました。

 余韻をかみしめながら、眠い目をこすりながら、京都に戻りました。

 

2 件のコメント:

  1. お疲れ様です。
    救急医みなが体育会系の肉食系ではないことを
    知るのも大事ですね。
    救急現場に勤めてみるといろいろなバリエーションがあり、
    柔軟な対応力が大切であることを知りました。

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  2.  いろんなバリエーションがあって面白いですね。
     最後に山中先生が「医者ってほんとにいい仕事ですよ〜」とおっしゃったのが印象的でした。

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