2011年3月10日木曜日

48才のCPA


 昨日の夜、突然医局秘書のNさんから言われて、今日朝からER当番に入ることになりました。
 朝9時、いきなり救急隊からCPA(心肺停止状態の患者)搬入の連絡!
 それも、37才の女性と言う前触れ込みだったので、救急室は戦々恐々!!
 実際は昭和37年生まれの48才でしたが、(私と同じ年!!!)心肺停止でラリンジアルマスクを挿入され、心臓マッサージを受けながらの搬入でした。
 研修医と一緒に懸命に蘇生し、自己心拍が再開したが、血圧が保てず、見る間に徐脈になり、止まりそうになる。
 心エコーをしたところ、右心系がパンパンに張っていて、左室を圧迫している。
 家人に聞くと、既往症は特にないが、経口避妊薬を常用しているとのこと。
 肺塞栓と診断し、人工心肺補助が必要と判断したものの、当院では、すでに他の患者さんに使っており、すぐには使えないことが判明し、他院へ転送となりました。

 後に他院から来た情報では、転送後、心拍が安定したので、肺動脈造影を行ったところ、両側の肺動脈主幹部に血栓が認められたとのことでした。

 は〜 とっても大変なER当番でした。

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