別の80代女性。頭痛と項部硬直を主訴に入院。認知症があり、詳細は不明。髄膜炎が疑われ、髄液検査が行われたが、きれいな髄液で髄膜炎は否定。CTで、頭蓋内病変も否定的であったが、入院後左手関節の主張が出現し、偽痛風と診断。頸椎のCTを再度見直してみると、これもCrowned dens syndromeであった!!
Crowned dens syndromeは、軸椎周囲の靭帯への結晶沈着によって起こり、多くはピロリン酸カルシウムによって起こるそうです。髄膜炎やPMR(リウマチ性多発筋痛症)との鑑別が問題となることがあります。偽痛風は高齢者に多い疾患ですが、後頸部〜後頭部痛を訴える高齢者を見たら、鑑別に入れる必要があります。結構見過ごされているかもしれません。
なかなか鑑別が難しそうですね。
返信削除しっかり覚えておいて疑えないとダメですね!