昨日の夜診に受診された40歳代の患者さん。
「1ヶ月ほど前から常に呼吸がしんどい。先週は少しましになったが、この3日ほどしんどさが強くなってきた」と来院。「動いたときの方が息苦しい感じ」咳、痰はなく、小児喘息の既往があるが、「喘息のしんどさとは違う感じ」と。仕事は車の整備で、仕事上のストレスはあるが、特に最近それが増えたわけでもない。タバコは20本×20年。
身体所見では、脈拍が100程度でやや頻脈だが、SpO2は99%。肺音を始め、ほかの身体所見で異常はない。胸部レントゲンを撮ってみたが、特に異常なく、う〜ん、と困ってしまった。
喘息の既往があり、喫煙しているので、やはり喘息発作ではないかと考え、気管支拡張薬を処方しながら、血液検査をオーダーし、次週結果を聞きにきていただくこととした。
で、本日、血液検査の結果が判明し、あっ!
Hbが7.9まで低下している!(半年ほど前の検査では13あった)
呼吸困難感の原因は貧血であったか!
急いで連絡を取り、受診していただくようにしたのはいうまでもない。
頻脈にもう少し注目していれば、見落とさなかったのに・・・ 痛恨の症例でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿