「バカの壁」に続く養老孟司の新潮新書第二弾です。
「ただし、人生でただひとつ確実なことがあります。人生の最終解答は『死ぬこと』だということです。これだけは間違いない。過去に死ななかった人はいません。人間の致死率は100%なのです。」から始まり、死にまつわる問題を様々な形で取り上げています。
いわく、『なぜ人を殺してはいけないのか」「ウンコを水洗便所に流すように、死をできるだけ視界から遠ざけてきた」「生死の境目や死の瞬間が厳格に存在しているというのはかってな思いこみに過ぎない」「ない死体、死体でない死体、死体である死体」「死はこの世というメンバーズクラブからの脱会」「脳死と村八分」「テロ・戦争と大学紛争」「安楽死」などなど。
納得できない部分もないわけではないですが、解剖学者として「死」を見続け、考え続けてきた筆者の意見には賛同できるところも多いです。
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