「バカの壁」とは、「結局われわれは、自分の脳に入ることしか理解できない。つまり学問が最終的に突き当たる壁は、自分の脳だ。」という意味だそうです。
いろんな脈絡で思いを述べてありますが、「私たちは日々変化しています・・・逆に流転しないもの・・・それが「情報」なのです」など、発想が転換する指摘が満載です。
心に残ったのは、「我々は・・・働かなくても食える状態に近づきたいという気持ちが共通の原動力となって、これだけ生活が便利になった。・・・では、その遊んだ分はいったいどうするのかということを本当に考えてきたか。・・・そのへんのことをまったく考えないまま、よく言えば無邪気に、悪く言えば無責任にここまで来た。にもかかわらず、いまだに合理化と行っている人の気が知れない。」(p177〜178)
人の社会のあり方を考えさせる本です。
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