2009年9月29日火曜日

胃アニサキス症


 本日のERカンファレンスの症例。
 60歳代の女性、主訴は腹痛。

 3日前に買って酢でしめたサバでサバ寿司を作って食べた4時間後から腹部不快感があり、その3時間後に急激な腹痛がおこったため、AM3時頃当院受診。「痛いー痛いー」と七転八倒するような上腹部痛を訴え、入院となりました。
 血液検査では、特に異常なく、腹部CTでは、胃壁の肥厚が認められました。
 朝になり、緊急胃内視鏡を施行したところ、いました。
 アニサキス症です。
 虫体を除去して、症状は改善して退院されました。
 CTで認められた胃壁の肥厚は、アレルギー反応による粘膜の浮腫だったのでしょうか?
 しかし、生の鯖には要注意ですよ。
  

1 件のコメント:

  1. nakatakuです。

    すごいですねぇーこの症例。
    アニサキス症ってやっぱりそれなりにあるんですよね。
    疑わないと始まらないけど、
    CTで胃粘膜が肥厚しているってのが
    非常に興味深かったです。
    本当にそれでとらえられるのか、
    文献的に調べてみたいテーマですね。

    診断学的には
    七転八倒する腹痛ではアニサキスは
    鑑別疾患にルールインしておく、
    ってところでしょうか。
    問診が勝負となりますね。

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