本日のERカンファレンスの症例。
60歳代の女性、主訴は腹痛。
3日前に買って酢でしめたサバでサバ寿司を作って食べた4時間後から腹部不快感があり、その3時間後に急激な腹痛がおこったため、AM3時頃当院受診。「痛いー痛いー」と七転八倒するような上腹部痛を訴え、入院となりました。
血液検査では、特に異常なく、腹部CTでは、胃壁の肥厚が認められました。
朝になり、緊急胃内視鏡を施行したところ、いました。
アニサキス症です。
虫体を除去して、症状は改善して退院されました。
CTで認められた胃壁の肥厚は、アレルギー反応による粘膜の浮腫だったのでしょうか?
しかし、生の鯖には要注意ですよ。
nakatakuです。
返信削除すごいですねぇーこの症例。
アニサキス症ってやっぱりそれなりにあるんですよね。
疑わないと始まらないけど、
CTで胃粘膜が肥厚しているってのが
非常に興味深かったです。
本当にそれでとらえられるのか、
文献的に調べてみたいテーマですね。
診断学的には
七転八倒する腹痛ではアニサキスは
鑑別疾患にルールインしておく、
ってところでしょうか。
問診が勝負となりますね。