2009年12月25日金曜日

ひらめき脳

 2006年出版の本です。脳科学者の(税金未納でも有名になった)茂木健一郎氏の「最もやさしく、しかし本質的なことを書こうと務めた『作品』です。」
 「ひらめき」をキーワードに、
「ひらめきはきもちいい!」=「ひらめきの瞬間、ドーパミンを中心とする脳の報酬系が活性化する。」、「予想できないからこそ嬉しい」=「脳の感情のシステムというのは不確実性にうまく対処するためにできている」、「ひらめきや創造性は人間が生きる上で必要」=「不確実性は感情を活性化し、感情は理性を支えて一緒になって不確実性に対処する」「適切な文脈における不確実性は、それ自体が脳にとっての報酬になり得る」、「ひらめきとセレンディピティ」(セレンディピティ=偶然幸運に出会う能力)=「人生という偶有性の海に思い切って飛び込んでこそ、はじめてセレンディピティにも出会うことができ、また自分の脳の中に潜んでいる豊かな感情のダイナミズムを生かすこともできるのです。」(声に出して読みたい日本語!)
などの脳研究の最先端を展開しています。
 人間の脳の不思議さに改めて気づくとともに、茂木さんって本当に脳が好きなんだなあ、と感じる本です。

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