今日は、民医連の関西臨床研修センター主催の合同カンファレンスがあり、当院から研修医のM医師が症例提示しました。
症例は特に既往のない61才女
性で、主訴は3週間続く発熱と胸背腹部痛。胸痛は吸気で増強し、胸膜痛。背腹部痛は筋肉痛様。身体所見では全身のリンパ節腫脹と肝脾腫を認め、胸部レントゲンでは右に優位の胸水を認めました。血液検査では炎症反応亢進と肝障害があり、尿蛋白(+)、胸水穿刺では、滲出性胸水でADA=42.4 IU/l。
感染症、膠原病、悪性疾患、その他を鑑別にあげ、検査をしたが、どれも決め手に欠け、症状、検査所見、高フェリチン血症から成人Still病を考え、ステロイドを使用したところ、プレドニン25mg/日の投与で翌日より劇的に症状が改善したという症例。
討論では、悪性リンパ腫と結核の除外が議論になりました。
成人Still病は、「除外診断」なので、診断は難しく、Diagnosis is Still in question という次第。
その後、岸本先生の「関節の見方」の講演があり、実技指導も含めて盛り上がりました。
研修医のM医師は看護師準夜勤務体験実習の翌日の発表で、と〜ってもお疲れ様でした。
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