2009年7月31日金曜日

気腫性膀胱炎

 80代の男性。脊損から対麻痺になり、神経因性膀胱のため、長期尿道バルン留置中。褥瘡感染も繰り返している方です。本日、ERに発熱と血尿にて来院。腹部CTでは、膀胱内のエアーと気腫性膀胱炎を認めました。
 気腫性膀胱炎は、まれな尿路感染症で、高齢女性の糖尿病患者に多いとされていますが、尿道バルン留置の方にも起こります。下腹部痛を訴えることが多いとのことですが、この方は対麻痺のため、症状がありませんでした。起炎菌は、大腸菌と肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)が多いとされており、一般的には抗生剤治療でよくなりますが、なかには外科的切除が必要となる症例もあるとのこと。

 今日は、夜、京都GIMカンファレンスもあり、なかなか勉強になる一日でした。

2 件のコメント:

  1. nakatakuです。

    こんな症例を経験しておられたのですね。
    画像的にも興味深いです。

    私もブログでも始めようかな。。。
    と先生のブログをみていて思いました。

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  2.  ブログで経験症例の振り返りと蓄積をするのも、結構楽しいですよ。
     やってみてください。

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