2009年5月19日火曜日

研修医もつらいよ

 朝、研修医と話をしました。「医師として、診察も判断も手技もどれをとっても未熟な自分が、病棟や患者さんのところへ行っても、邪魔になっているだけで無価値に思えて、病棟へ行くのが怖い」、というようなことを漏らされました。
 初期研修医は、資格を持たない学生から人の命に責任を持つプロフェッショナルへの一足飛びでの変身を短期間のうちに迫られます。机の上の知識から他人の身体に責任を持って使える実践的な知恵への転換も迫られます。それは、とても大きな状況の変化で、大きなストレスです。
 ある調査では、初期研修医の4割がうつ病〜うつ状態になっているとの結果も出されており、非常に厳しいものだと言えます。
 これまで見てきた初期研修医のほとんどみんなが多かれ少なかれこのようなストレスと悩みを抱えながら、それを乗り越えてきています。
 悩むことも必要です。そして、後で振り返ってみて、そんなこともあったよなあ、と笑って話せるように一回りも二回りも大きく成長していくサポートをしていきたいと思っています。

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