2009年4月8日水曜日

NICE-SUGAR Study

 今朝は、内科の抄読会の担当だったので、重症患者の血糖管理と死亡率についての文献をもとに発表しました。
 NEJMの3月26日号に掲載されたNICE-SUGAR Studyによれば、ICU患者の血糖を81~108 mg/dlにコントロールした群と144〜180 mg/dlでコントロールした群では、90日目の死亡率は血糖コントロール強化群の方が有為に高かった、とのことです。
 他の文献も含めたレビューでは、DynaMedの Intensive glucose control in critical careの項目がよくまとまっていますが、血糖コントロール強化群では、低血糖のリスクを増大させ、外科手術患者以外の死亡率は増大する可能性があります。
 当面は、血糖コントロールは180 mg/dl以下を目標にすれば良さそうです。

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