今年最後の仕事は、大晦日の往診でした。
年末年始の休みの真ん中なので、点滴や処置を必要とする患者さんが大半でした。
進行胃がんのターミナルで1日500mlの点滴を続けいてる患者さんや、糖尿病性網膜症で視力低下があるため訪問で血糖測定とインスリン注射をしている方、進行乳がんの転移のため皮膚潰瘍ができて処置をしている方、若年性アルツハイマー病で経口摂取が困難となり自宅で皮下点滴をしている方、認知症があり電気ヒーターで両下肢の低温やけどを起こし広範に皮膚潰瘍を起こして被覆療法を続けている方、進行した肺線維症で7Lの酸素濃縮器を2台連結して酸素吸入している方、半年間で脳出血と腹部大動脈瘤破裂を起こし在宅で半身麻痺と廃用症候群のリハビリを継続している方、「どん兵衛」の汁をこぼして足に広範な熱傷を起こして在宅で処置を続けている方などなど、濃密な訪問診療でした。
途中で、臨時の往診依頼もあり、朝に台所で転倒して右上肢が上がらなくなった僧帽弁狭窄症で心不全の方(この方は救急受診していただき、右上腕骨折で入院になりました)や、5日間便秘で腹痛を訴える脊柱管狭窄と腰椎圧迫骨折後の方(この方は便秘と摘便で多量に便が出ました)の往診も行きました。
そんなこんなで、朝から始めた往診が終わったのは午後3時になろうという時間でした。
今年も最後まで精一杯働かせていただきました!
2013年12月31日火曜日
2013年10月1日火曜日
診療所の所長になりました
10月1日から上京診療所の所長になりました。
上京診療所の前身である上京病院には、1996年から4年間勤務していましたので、見知った顔も多く、何となく帰ってきた感があります。
病院から診療所に変わったので、診察室も7つあり、CTなどもおいてある重装備診療所です。
上京区は、古くは西陣地域として活気あふれた地域でしたが、現在では人口の高齢化率が25%を超え、高齢者世帯のうち単身世帯が30%を超えています。
日本の高齢社会のさきがけともいえる地域ですので、家庭医の視点で、高齢者を取り巻く様々な課題を、地域包括ケアを進めながら、少しでも前進させていけたらと考えています。
楽しみながら日々取り組んで行きたいと思っています。
上京診療所の前身である上京病院には、1996年から4年間勤務していましたので、見知った顔も多く、何となく帰ってきた感があります。
病院から診療所に変わったので、診察室も7つあり、CTなどもおいてある重装備診療所です。
上京区は、古くは西陣地域として活気あふれた地域でしたが、現在では人口の高齢化率が25%を超え、高齢者世帯のうち単身世帯が30%を超えています。
日本の高齢社会のさきがけともいえる地域ですので、家庭医の視点で、高齢者を取り巻く様々な課題を、地域包括ケアを進めながら、少しでも前進させていけたらと考えています。
楽しみながら日々取り組んで行きたいと思っています。
2013年8月19日月曜日
午後の往診は18件ありました!
2013年8月18日日曜日
さくら、亡くなりました。
昨日朝熱中症で入院した、さくらが、本日夜に急性腎不全で亡くなりました。
さくらが我が家に来て、3年半。
人間がとっても好きでやんちゃな子でした。
発泡スチロールやらを食べて、イレウスになって手術を受けて一命を取り留めたこともありました。
朝4時半に新聞配達に来ると必ず吠えて、私達を起こしました。
でも、もうその鳴き声を聞くことはできません。
短い間だったけど、我が家に来て幸せだったよね、さくら。
冥福を祈ります。
さくらが我が家に来て、3年半。
人間がとっても好きでやんちゃな子でした。
発泡スチロールやらを食べて、イレウスになって手術を受けて一命を取り留めたこともありました。
朝4時半に新聞配達に来ると必ず吠えて、私達を起こしました。
でも、もうその鳴き声を聞くことはできません。
短い間だったけど、我が家に来て幸せだったよね、さくら。
冥福を祈ります。
2013年8月17日土曜日
今日はKCFMのスカイプ会議
2013年8月1日木曜日
本日より、上京診療所に出勤です。
京都北部に移動になって1年3ヶ月。
途中、腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けましたが、右の坐骨神経痛がなかなか好転せず、やはり長距離移動による腰の負担が良くないだろうとの判断で、市内への配置換えとなりました。
個人的には、京都北部で行いたかったことが、ほとんどできなかったことが残念ではありますが、市内の診療所に場所を変えて、粛々と再出発したいと思っています。
途中、腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けましたが、右の坐骨神経痛がなかなか好転せず、やはり長距離移動による腰の負担が良くないだろうとの判断で、市内への配置換えとなりました。
個人的には、京都北部で行いたかったことが、ほとんどできなかったことが残念ではありますが、市内の診療所に場所を変えて、粛々と再出発したいと思っています。
2013年6月7日金曜日
京都GIMカンファレンス
今回は、放射線の専門医のDrが参加していて、適切かつ鋭いコメントで終始議論を引っ張っていました。画像が結構モノを言う症例シリーズでした。
糖尿病、気管支喘息があり、左肺動脈閉塞・右肺動脈狭窄にてバイパス術後の68歳男性が乾性咳嗽で受診。血液検査でCRPの持続陽性。
慢性炎症? 画像を見直すと・・・
→ この病気、肺動脈の狭窄病変も起こすんですねえ・・・
症例に対するこの「しつこさ」は見習うべき!
10年前に子宮頸がんで子宮付属器全摘術・術後放射線療法・化学療法をうけた58歳女性が突然の右下腹部痛で救急受診。入院となり、その後腹痛は消失したが、翌朝に突然腹痛が再発!これは何だ!?
→ 放射線のDrが「まず◯◯を疑います」と・・・ 特に子宮頸がん治療後に多く、放射線治療後平均11年で発症するそうです!!
症例3「Black to White」
5年前に膀胱がんにて膀胱全摘・回腸導管増設後で高血圧、CKDのある69歳男性が2日前からのふらつき・悪心嘔吐・嚥下時の胸骨裏胸痛のための摂食困難で救急受診し、入院となった。血液検査でWBC=25000、CTでは、食道壁の肥厚を認めた。嚥下痛の改善なく、内視鏡をすると・・・
→ こんな病気もあるんですねえ。
今回は、画像がpointとなる症例3例でした。
今回も、勉強になりましたあ!!
2013年5月10日金曜日
京都GIMカンファレンス
京都GIMカンファレンスに参加して来ました。
今回もなかなか勉強になりました。
症例1「MRSA感染」とかけて、「登山」と解く、その心は、、、
70才女性 RAと変形性関節症で、両膝と左股関節人工関節置換の既往があり、高血圧、心房細動、DMがある。COX2阻害薬による発疹のため、皮膚科に入院し、ステロイド内服で軽快したが、DVT→肺塞栓→IVC filterとなった。入院40日目に39.9℃の発熱と右膝関節、左股関節の疼痛、腫脹が出現し、整形外科と総合内科での加療を開始した。熱源はMRSAによる化膿性関節炎と判明し、MRSAとの長い戦いが・・・入院209日目に感染収束と判断されたが、223日にCRP再上昇あり、感染再燃と考え、LZDとRFPを開始。235日目頃から食欲不振、嘔気出現し、食事摂取量が著明に低下。制吐薬も無効。265日目に一過性のせん妄があり、266日めに意識障害(JCS=100) 血圧低下(BP=60/ −)頻呼吸・大呼吸(RR=30)が出現した。 ここで、ある検査によって、病態が判明!その検査とは?
→ あまり遭遇しないが、知っておくべき病態!
症例2 火星人来襲
64才男性 躁うつ病で近医クリニック通院中。ADL自立。独身だが、妹夫妻と同居。来院当日朝、普段のように起床せず、尿失禁あり。BT=37.6℃。夕方、妹夫妻が帰宅した際、朝と同様の状態で動けないため、救急要請し、18時に受診。BT=39.2℃で、インフルエンザA迅速が陽性。血液検査でCK=8113, Na=148。その後CKは88363まで上昇、Naも169まで上昇。1週間後のMRIで脳梁膨大部にDWIで高信号域を確認。意識障害と高CK、高Naの原因は?
→ 高Na血症の鑑別を再確認。
症例3 汗をかかなくても消臭剤
41才男性。 幼少期より四肢末端に氷水に長時間つけたような痛みを自覚。小学生時、蛋白尿を指摘。中学生時疼痛発作の程度が悪化。20歳代で疼痛は全身に拡大し、疼痛のため自殺未遂したこともあった。いくつかの医療機関を受診するも原因不明。運動時に汗をかきにくく、運動したり暑い時に痛みが増悪する。胸背部に皮疹がある。精査のため入院。
→ ここまでの病歴で診断がつくでしょうか? プライマリケア医や小児科医はこの病歴でピンとこなければいけません!とのことです。(でも、遭遇することはほとんど無さそうですが)
ちなみに私は、NEJMのCPSでこの症例を読んでいました。
NEJMの症例は、52歳の男性で原因不明の腎不全で1年前に腎移植の既往があり、突然発症の心房細動で救急受診した症例でした。それには、「高血圧歴のないLVHでは、心筋症とアミロイドーシスとこの病気を考えなさい」とあり、とくに腎病変を合併する時は、アミロイドーシスとこの病気を考える必要がある、とあります。
う〜ん、深い!
今回もなかなか勉強になりました。
症例1「MRSA感染」とかけて、「登山」と解く、その心は、、、
70才女性 RAと変形性関節症で、両膝と左股関節人工関節置換の既往があり、高血圧、心房細動、DMがある。COX2阻害薬による発疹のため、皮膚科に入院し、ステロイド内服で軽快したが、DVT→肺塞栓→IVC filterとなった。入院40日目に39.9℃の発熱と右膝関節、左股関節の疼痛、腫脹が出現し、整形外科と総合内科での加療を開始した。熱源はMRSAによる化膿性関節炎と判明し、MRSAとの長い戦いが・・・入院209日目に感染収束と判断されたが、223日にCRP再上昇あり、感染再燃と考え、LZDとRFPを開始。235日目頃から食欲不振、嘔気出現し、食事摂取量が著明に低下。制吐薬も無効。265日目に一過性のせん妄があり、266日めに意識障害(JCS=100) 血圧低下(BP=60/ −)頻呼吸・大呼吸(RR=30)が出現した。 ここで、ある検査によって、病態が判明!その検査とは?
→ あまり遭遇しないが、知っておくべき病態!
症例2 火星人来襲
64才男性 躁うつ病で近医クリニック通院中。ADL自立。独身だが、妹夫妻と同居。来院当日朝、普段のように起床せず、尿失禁あり。BT=37.6℃。夕方、妹夫妻が帰宅した際、朝と同様の状態で動けないため、救急要請し、18時に受診。BT=39.2℃で、インフルエンザA迅速が陽性。血液検査でCK=8113, Na=148。その後CKは88363まで上昇、Naも169まで上昇。1週間後のMRIで脳梁膨大部にDWIで高信号域を確認。意識障害と高CK、高Naの原因は?
→ 高Na血症の鑑別を再確認。
症例3 汗をかかなくても消臭剤
41才男性。 幼少期より四肢末端に氷水に長時間つけたような痛みを自覚。小学生時、蛋白尿を指摘。中学生時疼痛発作の程度が悪化。20歳代で疼痛は全身に拡大し、疼痛のため自殺未遂したこともあった。いくつかの医療機関を受診するも原因不明。運動時に汗をかきにくく、運動したり暑い時に痛みが増悪する。胸背部に皮疹がある。精査のため入院。
→ ここまでの病歴で診断がつくでしょうか? プライマリケア医や小児科医はこの病歴でピンとこなければいけません!とのことです。(でも、遭遇することはほとんど無さそうですが)
ちなみに私は、NEJMのCPSでこの症例を読んでいました。
NEJMの症例は、52歳の男性で原因不明の腎不全で1年前に腎移植の既往があり、突然発症の心房細動で救急受診した症例でした。それには、「高血圧歴のないLVHでは、心筋症とアミロイドーシスとこの病気を考えなさい」とあり、とくに腎病変を合併する時は、アミロイドーシスとこの病気を考える必要がある、とあります。
う〜ん、深い!
2013年1月27日日曜日
雪の花
朝から車で北に向かいました。
途中から雪が降りだして、路肩には慌ててチェーンを巻く車がちらほら見られました。
高島まで来ると雪国のように雪が積もっています。
雑木林の木にも、雪の花が咲いたみたいで綺麗です。
途中から雪が降りだして、路肩には慌ててチェーンを巻く車がちらほら見られました。
高島まで来ると雪国のように雪が積もっています。
雑木林の木にも、雪の花が咲いたみたいで綺麗です。
2013年1月9日水曜日
自転車通勤にチャレンジしました。
一昨日は、午前と夜の外来で座っている時間が長かったので、座骨 神経痛が悪化しましたが、今朝は割と調子が良かったので、術後初 めての自転車通勤にチャレンジ!
綾部駅から病院までの4.5kmを15分で走りました。
だいぶん体力と筋力が戻ってきた感じです。
綾部駅から病院までの4.5kmを15分で走りました。
だいぶん体力と筋力が戻ってきた感じです。
2013年1月4日金曜日
無事に初出勤!
いよいよ、正月休みがあけました。
体調的にはまだ不安がありますが、いつものように朝5時に起きて、6時15分に家を出て、無事に初出勤しました!
京都市内から電車に乗って行き、気がつくと周りが真っ白になっていました。
体調的にはまだ不安がありますが、いつものように朝5時に起きて、6時15分に家を出て、無事に初出勤しました!
京都市内から電車に乗って行き、気がつくと周りが真っ白になっていました。
高津駅に着くと、雪が降っています!
真っ白‼
病院が雪に霞んで遠くに見えます。
2013年1月1日火曜日
新年明けましておめでとうございます。
明けましておめでとうございます。
昨年は、転勤、初めての全身麻酔手術など大きな転機がありました。
今年は、生まれ変わった気持ちで、新たな出発をしたいと思っています。
今年もよろしくお願いします。
ー妻の手づくりのおせちを食べながらー
昨年は、転勤、初めての全身麻酔手術など大きな転機がありました。
今年は、生まれ変わった気持ちで、新たな出発をしたいと思っています。
今年もよろしくお願いします。
ー妻の手づくりのおせちを食べながらー
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